肋骨の位置が下がることと母乳の出の関係について
てらお整体院 いしいです。
今回は、肋骨の下垂(本来の位置から下に下がる)の影響について、述べたいと思います(BRM療法ベーシックセミナー 上肢肩甲骨編で教わったことをもとに)。
お腹側は骨で支えられているわけではないので、重力の作用を受けやすく、下がりやすいものではあります。
特に女性は乳房の重さも加わりますので男性に比べ下がりやすいです。
「下がらないように」と下着で締め付けると肋骨の動きが悪くなります。
「肋骨の動きが悪い」というのは、呼吸の際に肋骨があまり動かないことをいいます。
肋骨が動かないので肺が膨らみにくくなります。
つまり呼吸がしづらくなることを意味します。
女性の中でも特に肋骨の下垂の影響が出るのは母乳育児中の方。
内胸動脈という動脈が胸骨(胸の真ん中の骨。左右の肋骨を束ねている骨)のそばを通っています。
内胸動脈は乳腺に栄養を送る動脈です。
肋骨が下垂すると内胸動脈が圧迫されて流れが悪くなります。
その結果、乳腺に栄養が送られにくくなるので母乳の出が低下するという事態が起こりえます。
異常が無いって言われるけど、なんか上半身の調子が良くないなという方は、肋骨が下垂してないか、チェックしてみると良いでしょう。