めまいと顎関節症
横浜市鶴見区の てらお整体院 いしいです。
顎関節症だからめまいが出る、という話ではありません。
顎関節症の人は、めまいを引き起こす要因を持ち合わせている、というお話です。
めまいの原因
顎関節症の人は、咀嚼筋群(咬筋、側頭筋、内側翼突筋、外側翼突筋)が硬くなって、筋肉が痛みを出していることが多いです。
咀嚼筋だけが硬くなるということは無くて、後頸筋群や胸鎖乳突筋など頭部、頸部の筋肉も硬くなっていることが多いです。
しかも左右の片側だけが特に硬い、という状態になっていることが多いです。
この”片側だけ特に硬くなっている”という状態が耳の平衡感覚を乱すおそれがあります。
筋肉の硬さに左右差がさほど無い人が平らなところにいる場合、眼から入ってくる「水平なところにいる」という信号と、耳から伝わってくる平衡感覚の信号とに食い違いは生じません。
”片側だけ特に硬くなっている”という人は、耳の平衡感覚が乱されているので、眼からの情報と耳からの情報とが食い違い、「平らなところにいるのに傾いてる感覚」がして、めまいを覚えてしまうのです。
めまいの予防法
めまいを予防するには頭・首・肩周辺の筋肉の硬さ、こりの左右差を減らしておくことが大切です。
耳に近い咬筋や側頭筋を弛めておくことは顎関節症の痛み予防のためにも有効です。
顎関節症の人は、めまいを引き起こす要因を持ち合わせている、というお話でした。
めまいを起こすけど原因が分らない、という方は頭・首・肩の筋肉や顎関節症の原因筋(咬筋、側頭筋)の硬さの左右差を確認してみてはいかがでしょうか。