右の顎がカコカコする原因
横浜市鶴見区の顎関節症専門整体 てらお整体院 石井です。
右の顎がカクカクする原因についてお話しします。
口を大きく開けたとき、右の顎でカコカコ音がする
というお悩みで来られた男性がみえました。
気になるのは右だけど原因は左?
どこに問題があるかをその方のお身体さんにお尋ねすると
左側の筋肉・骨格系に問題があるよ
と教えてもらえました。
右の顎がカコカコ音がする、とおっしゃっているけど、左側に問題があるとのこと。
いったいどういうことなんだろうと、さらに別の検査を行っていくと。
左側の咬筋がメチャメチャ硬くなっていることが判明!!
右の顎がカコカコなるメカニズム
左側の咬筋が硬くなるとなんで右側の顎がカコカコするのか、考えてみました。
●左の顎の筋肉が硬くなる
→口を開ける時、左の顎の動きが少なくなる
→反対に右側の顎は、余計に動かざるを得なくなる
(例えば、正常なら右顎、左顎ともに”1”ずつ動けばよいものの、左顎が0.7しか動かない影響で、右顎が1.3動かなければならなくなった、そんなイメージ。)
→右の顎の下顎頭は、本来おさまっているところを逸脱し、カコカコ音がしてしまう
こんなメカニズムで音が鳴ってしまったのでしょう。
原因は他にもあり・・・
この方の場合、顎の筋肉だけでなく、首・肩・背中もガチガチに硬くなってました (>_<)
軽くつまむと、身をよじるほど激痛なご様子 ^^;
でもご本人は、わたくしがそんなことをするまで首肩背中が硬くなっているという自覚が全くありませんでした。
ご本人的には、右の顎のカコカコ音だけが良くなればいいと思っていたと思います。
が、首肩背中の筋肉がゆるまないと、左顎の筋肉もゆるまない。
そうだと顎の音も止まらない。
ということをご説明の上、施術を行うことにしました。
身体の調整を行うと、先ほど検出された左半身からのアラームは消えました。
お身体さん的には、筋肉の緊張が幾分ゆるんだので、ご満足されたのでしょう。
今回の施術はここで終了。
気になっている症状は改善したの?
「え、一番気になっている症状は改善したの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
だいじょうぶです。
すぐには症状が改善しなくても、
こういったことを何回か繰り返していけば、ご本人のお悩みもやがては解決していきます。
ここで言っている
「ご本人」=その方の顕在意識。自分がこの体の主人だ、と思っている意識
「お身体さん」=その方の、「ご本人」の自覚に上らない部分
です。
つまり、「ご本人」は「お身体さん」の一部。
「お身体さん」からのメッセージを聴いて、「お身体さん」自体を良くしていけば、
「お身体さん」の一部分である「ご本人」は連動して良くなっていきます。
逆に、
ご本人が気になっている症状を改善しようとすると、うまくいかないことが多いです。
なぜならご本人が気になっている症状は、結果に過ぎないからです。
ご本人の気にしてない要因、ご本人の意識の上らないいろいろな不調が重なった結果として症状が出ているからです。
今回のこの方の場合、お身体さんは、
→このままでは肉体がさらにたいへんなことになる
→ある意味”鈍感な”ご本人にもはっきりわかるように、「顎がカコカコ音が鳴る」という症状を引き起こした
→「あくび、食事で大きく口を開ける度にカコカコ音がしては気になるので、なんとかこの音を解消したいな」とご本人に思わせ、当院を選択させた・・・
そんなふうにも思えました。
次回以降もお身体さんからいろいろご助言いただいて、施術を行っていきます。