なぜほぐされるだけでは痛みが楽にならないのか?
「2週間に一度、計4回くらい整体でほぐしてもらっているけど耳の奥の痛みが楽にならない」
という女性からのお問い合わせがありました。
こんな感じ。
今年初め、左肩が痛くなった。整形外科に行って痛み止めの薬をもらって対処した。
4月、今度は左の首や耳の奥が痛くなった。
耳鼻科に行ったが、耳鼻科的には問題無し、と言われた。
今度は口腔外科に行った。顎関節症のⅠ型(顎の関節には問題なく、筋肉のトラブル)と言われた。
そう言われただけで何をしてくれるわけでもなかった。
そのうち夏が来て、あたたかくなったせいか、痛みは気にならない日々が続いた。
このところ寒くなってきたせいか、左の首や肩や耳の奥やこめかみが痛くなってきた。
今、”整体”に行って体を1時間半かけてほぐしてもらっている。
2週間に一度、計4回通っている。首や肩はほぐれてきた感じがするが、耳の奥の痛みが取れない。
肩が痛くなった時点で、首や肩に相当負担が来ていたと考えられます。
その後も関節や筋肉に適切な処置を施さなかったので、痛みが続いてしまったのでしょう。
あたたかいと身体は弛みやすいので、夏はあまり痛みを感じなかったのでしょう。
寒くなると筋肉が硬くなりやすいのと、痛みを感じるセンサーの感度が上がってしまうので、このところの寒さで痛みを感じるようになったのでしょう (>_<)
痛みが取れないのはある意味当然
”2週間に一度、計4回、整体に通っていて、ほぐしてもらっているが耳の奥の痛みが取れない”とのことですが、ある意味、”それりゃそうだろう”的な観があります ^^;
もちろん、ほぐされて楽になる痛みもあります。
老廃物が溜まって、栄養・酸素が欠乏しているような時とかは、ほぐされることで、老廃物が流れ去り、栄養酸素が流れ込んできて痛みが引いてらくになる、というはあるでしょう。
ただ、この方の痛みはそのレベルを超えている。
関節や筋肉にある痛みを感じるセンサーが、異常を検知しないように骨と骨の位置関係を整えたり、筋肉の両端の位置を整えたりすることが必要です。
そうすることで、痛みが楽になっていきます。
ほぐされると確かにその時は気持ちいいです。
ポンプ作用で老廃物が流れ去り、栄養酸素が流れ込んできますので一時的に栄養・酸素不足が解消されますから。
でも、ほぐしが終わったらポンプ作用が無くなってしまうので、また流れが滞ってしまいます。老廃物は溜まり、栄養・酸素は不足します。
なので、ただほぐすだけでは痛みは楽にならないのです (>_<)。
流れの滞りが再度起きなくなるような、もう一変化が必要なのです。
そのもう一変化を起こすのが、骨と骨の位置関係を整えたり、筋肉の両端の位置を整えたりすることなのです。
整体に通う頻度も大切
整体に通う頻度が2週間に一度というのも問題です。
2週間に一度というのは、痛みが半分以下になっている人の通うペースです。
痛みが強いうちは1週間に2回、3回と通って身体を整えた方が良いです(もちろん、その整体院の先生が痛みに対応できる技術を持っていることが前提ですが)
2週間の間、痛みに耐えていると余計に身体が緊張して痛みが増してしまったり、痛いところをかばって他の所が痛くなってしまう心配もありますしね。
そうならないために早め早めに痛みを楽にしておく必要があるんです。
まとめ
痛みを楽にしたいならば、ほぐし整体ではなく、痛みを取れる技術を持った整体院に、適切な間隔で通いましょう (^_^)