急にみぞおち・胸の真ん中が痛くなり呼吸するだけで激痛が走った時の対処法
「急にみぞおち・胸の真ん中が痛くなって、呼吸するだけで激痛が走る」という30代の女性がお見えになりました。
呼吸するだけで胸に激痛が走る、という方に対する対処法を述べていきます。
状態
- あくびをすると痛い
- ため息をつくと胸が痛い
- 息を大きく吸うと胸の下に激痛が走る
- 右胸の下が痛い
- 昨日の朝から急に痛くなった
- 仰向けに寝ようとすると胸に激痛が走る
- 昨日は横になって寝れなかった
- 痛みのため会話をするのも辛い
- 病院に行っても肋骨等に異常はなかった
”肋間神経痛”ではないかと思い、いろいろ調べて当院に辿り着いたとのこと。
追加情報
痛くなる日の前日、重い荷物を右肩に担ぎ上げて持った
フローリングの上に慣れない寝具(寝袋、薄いマット)を使って寝ていた
観察
- 呼吸が浅く、息継ぎの間隔が短い。
- 深い息をすると激痛が走るため、深い息が吸えないので、浅い息を数多くする必要があるためだろう。
- 顔色がちょっと白っぽかった。
- 何が自分の身体で起きているのか、不安な様子であった
- 右側のお腹がカチンカチンに硬くなっている
- 右の脇の下の筋肉や右の上腕の筋肉が硬くなっている
- 右の首~肩の筋肉も硬くなっている
- 腹直筋、横隔膜、前鋸筋や斜角筋などに硬さが見られた
- 上半身を左に倒したり、後ろに反ったりすると激痛が走る
- 捩じる動きは右・左とも痛みが出るのでできない
- 仰向けに寝ようとすると激痛が走る
- うつ伏せなら何とか可能
重いものを持ったり、寝ている時の冷えで、お腹の筋肉や胸郭の筋肉が過剰に収縮してしまったのだろう
(筋肉は収縮すると熱を出す。それが寒さに対抗するため一晩続いたため、筋肉が縮みっぱなし、すなわち攣った状態になってしまったのだろう)
(筋肉が攣っている状態なのでお医者さんの検査には引っかからない)。
施術
通常は仰向けになってもらい、骨盤矯正から始めるところであるが、この方の場合、痛みのため仰向けになれない。
なので通常と異なる調整をすることにした。
施術台の上に座ってもらい、その状態で背骨のモビライゼーション(背骨を左右に揺らす)を丹念に行った。
途中で上半身を捩じってもらったり、息をしてもらったり、会話をしたりした。
可動域が少しずつ増していたり、息が楽に吸えるようになっていたりして、安心された様子。
施術後
胸郭周りの筋肉が弛んだようで、上半身を左右に捩じる動作ができるようになっていた。
ただまだ痛みはまだ残っている様子。
呼吸がいくぶん楽になった様子。痛々しさが減った感じがした。
私の家族や前職についての質問ができるほど、余裕ができてきた (^_^)
対処法まとめ
みぞおち・胸の真ん中が痛くなり呼吸するだけで激痛が走る、でも病院に行っても異常は見つからない、という時は
お腹や胸郭(肋骨、背骨)の筋肉が攣ってしまっていることが原因かもしれません。
そんな時は背骨をやさしく揺すってあげると、背骨や肋骨についている筋肉が弛んでくることが多いです。
このようにして何とか急場をしのいでください。
もっとよくなりたい・・・
という場合は当院にお気軽にお問い合わせください。骨盤の調整や背骨の調整を丹念に行い、筋肉の攣りを和らげていきます。