高い所から落ちて腰を打って痛みが引かない
横浜市鶴見区の腰痛専門整体「てらお整体院」 いしいです。
以前、こんな問い合わせがありました
※ いただいた質問をそっくりそのまま載せているわけではありません。ある程度一般化しています。
高い所から落ちて腰を打った。
痛みがひどくなったので病院に行った。
病院ではブロック注射を何回か打ってもらった。でも逆に痛みがひどくなった。
そこで病院を変えた。
その病院でみてもらったら「背骨がずれている」と言われた。
痛み止めの薬を出すか、ずれた骨を手術で止めるか、の選択を迫られた。
ひとまず血流を良くする薬を飲むことにした。
「骨のずれ」は骨を押し込めば無くなるのか?
ブロック注射で痛みは引かないし、次に行った病院では「骨がずれている」と言われるしで、たいへんお辛い状況だと思います。
こういったケースは良くあることだと思いますので解説していきたいと思います。
(以下、圧迫骨折が無い、という前提で話をすすめます)
なんで痛いのか?
痛い理由は主に二つあるのではと思います。
ひとつ目。
打撲でぶつけた所のそのものの痛み(主に筋肉の痛み)が引かないためです。
おそらくしりもちをついたと思いますので、臀筋群を強打しているのではないでしょうか。
そこの筋肉の打撲の痛みが引いていないことが考えられます。
ふたつ目。
ぶつけた時に反射的にグッと筋肉に力を入れて体をかばう動きをします。
とっさのことなので普段出さない力が筋肉に入ってしまいます。
そのため筋肉に負荷がかかり過ぎてトリガーポイントが活性化して関連痛が出てきます。
しりもちをついたとすると、
臀筋群のトリガーポイントの関連痛 (坐骨神経痛的な痛み)
胸鎖乳突筋(首筋の筋肉)のトリガーポイントの関連痛(頭痛、首筋の痛み)
が出ていてもおかしくありません。
※何で首筋の筋肉を問題にしているのか。
しりもちをついた時は、頭をかばうため。首の筋肉に負担がかかることが多いので。
なんでブロック注射をした後に痛みが増してしまったのか?
痛みは「筋肉の状態が良くないよ」と知らせてくれている身体からのメッセージです。
ブロック注射は筋肉の状態が良くなっている、いないに関わらず、痛みの感覚が脳に伝わるのを止めてしまいます。
痛みが出はじめの頃であれば、ブロック注射を打つと痛みを感じなくなることがあるので、筋肉の状態が良くなっていないのに、動けてしまいます。
すると筋肉の状態はますます悪くなってしまいます。
ブロック注射→痛みが減る→動く→筋肉の状態悪化
→またブロック注射を打つ→痛みが少し減る→また動く→筋肉の状態さらに悪化
→またブロック注射を打つ→痛み止めの効果が減って、痛みが続くようになる
こんな流れでブロック注射をしても痛みが引かない、という事態に陥ってしまったのでしょう。
骨がずれているのが痛みが長引く原因か?
ずれて見えているのであれば、それはおそらく長年の生活習慣や姿勢で骨が後ろ側に、ゆーっくりと移動してしまった結果だと思います。
今回の痛みと骨のずれは直接は関係ないと思います。
以前から慢性的な腰痛を抱えていて、それが今回の打撲でひどくなってしまった、というようなことであったら骨のずれは間接的な原因と考えられます。
骨のずれは押し込めば無くなるのか?
長年かけて位置がずれてきたので、グイグイ押しこんだり、ドンドン叩いたりするような方法ではずれはなくならないでしょう。
どうすれば痛みが楽になるのか?
事ここに至っては、
トリガーポイントによる直接的な痛みと、関連痛による痛みの連鎖が始まって腰だけでなく背中、臀部、首肩など広い範囲に痛みが広がっていると思われます。
ですが、安心して下さい (^_^)
骨盤を整える、背骨を整える、肋骨、脚、・・・の位置関係を丁寧に整える。
そういったことを根気よく行っていけば必ず良い方向に変わっていきます (^_^)