出産後から腰痛で悩んでいます。椅子と床に座るのとどちらが腰によいですか?
出産後から腰痛でお悩みの30代の主婦の方から
「座るのは椅子に座るのがいいの?床に座るのがいいの?」
というご質問をいただきました。
どちらがいいでしょうか?
●そもそも腰痛になってしまう原因は
家事(炊事、洗濯、お掃除)、子育て、
デスクワーク、パソコン作業、ソファに座る
などの日常よくある姿勢・動作・作業において
・長時間前かがみの姿勢を続けること
・前かがみになる回数が多いこと
なのです。
●前かがみの姿勢の特徴は
・背中が丸まっていること
・骨盤が後ろに倒れていること(後傾している)
にあります。
前かがみの状態を維持するために、
背骨周りの筋肉が使われます。
背骨を支えるのに
骨盤周りの筋肉が使われます。
●前かがみの姿勢は
背骨周りの筋肉や骨盤周りの筋肉を
酷使することになるので
腰痛になってしまうのです。
●じゃ、椅子やソファにふんぞり返って座ればいいの?
それも腰を痛めます。
背もたれにふんぞり返って座っている時は、
前かがみにはなっていませんが、
腰は丸くなっています。
なので長時間、椅子やソファに座っていると腰を痛めます。
●じゃ、「良し姿勢」でいれば腰痛にならないのか?
では、前かがみにならないで座ったり、
ふんぞり返らないで座っていたり、
良い姿勢でいれば腰痛にならないのか?
というと、そうとも限りません。
今度は”良い姿勢”を維持する筋肉が酷使され、
その筋肉が原因で腰痛が起きる場合があるからです。
「特定の筋肉を使い続けない」というのが腰痛に限らず、痛み予防には大切なことです。
※余談ですが・・・
「特定の筋肉を使い続けない」という観点からすると、スポーツは、身体に良くないですね (>_<)
やり終えた後、ちゃんと身体のケアをしておけば問題は起きにくいですが。
●けっきょく、どうなの?
「座るのは椅子に座るのがいいの?床に座るのがいいの?」
というご質問に対する答えは
腰が丸くならないように座るのであれば
椅子でも、床に座るのでも”どちらでもいい”
となります。
ただし、長時間の同じ姿勢を続けない、という条件付きで。
●腰痛と座り方に関する他の記事
以下の記事もご参考になさってください。