顎関節症について一般的に言われていること

横浜市鶴見区の顎関節専門整体 てらお整体院 いしいです。

「顎関節症について一般的に言われていること」について述べていきます。

 

顎関節症(Temporomandibular joint disorder)。TMDと略されることもあります。

日本顎関節学会による定義

日本顎関節学会によると、顎関節症とは「顎関節や咀嚼筋等の疼痛、関節(雑)音、開口障害ないし顎運動異常を主要症候とし、類似の症候を呈する疾患を除外したもの」とのことです。
参考資料:顎関節症の方のための対処法の初期ガイドライン

日本顎関節学会による顎関節症の分類

Ⅰ型顎関節症 筋肉の障害によるもの

Ⅱ型顎関節症 関節包や靭帯の障害によるもの

Ⅲ型顎関節症 関節円板の位置がずれたもの

Ⅲa型顎関節症 関節音だけするもの

Ⅲb型顎関節症 関節円板が邪魔をして口が開かなくなる

Ⅳ型顎関節症 骨の変形により動きが悪くなったり、痛くなったりする。変形性顎関節症とも言われる。

 

主な症状

顎関節症の主な症状は、下記の3つとされています。

  • 開口障害 (口の開閉がうまくいかなくなる)
  • 顎関節の痛み (咀嚼筋群に不調が出て口を開閉する時に痛みが出る)
  • 関節雑音 (口を開ける時にパキッ、カクン、ザラザラなどの音がする )

上記に加え、私は顎関節症の方は随伴症状として頭痛、眼精疲労、肩こり、気分が悪くなる、消化不良など※を訴える人が多いと感じています。

※顎は顔・頭・脳に近い所です。顔・頭・脳周りに異変があるとイライラしてきて交感神経が緊張し、いろいろ問題が起きてきます。

 

顎関節症はどんな人が多い?

20代~30代の女性に多い。もちろんその後の年代の方にも、男性にも見られます。

 

原因

直接の原因

直接の原因はストレスです。ストレスで喰いしばりが起き、咀嚼筋(モノを噛む筋肉)が痛みを発するようになります。喰いしばりが頻繁に行われると関節に不調が出てきます。

間接的な原因

顎の骨・関節に変形がある。歯が無いなどによって顎本来の動きが出来なくなり、筋肉・関節への負担が増加し痛みが出てくるようになります。

 

鑑別疾患(顎関節症とは区別すべきもの)

 

ぶつけた、殴られたなどによる関節円板の外傷によって起きた顎の痛みや開口障害は顎関節症とは区別されるべきです。

 

顎関節症は何科に行ったらよいか

まずは口腔外科で顎の骨、顎の関節、歯などに問題が無いか相談してみるのがよいでしょう。