「アーユルヴェーダの精髄 大いなる生命学」を読んで考えたこと
横浜市鶴見区の整体 てらお整体院 いしいです。
先日、「アーユルヴェーダの精髄 大いなる生命学」 (青山圭秀著) という本を読みました。
アーユルヴェーダと西洋医学、中国医学の健康観の違いを知りました。
西洋医学では、ご存知の方も多いと思いますが、 健康-病気 のような見方をしています。
中国医学・漢方では、 健康-未病-已病(病気) というような捉え方をしていて、健康と病気の間に”未病”というグレーゾーンを設けています。
アーユルヴェーダでは、健康と病気の間をさらに細かく段階を分けていて、
健康-蓄積-悪化-拡散-定着-発現-分化
のような見方をするそうです。
蓄積~定着までが、中国医学における未病に対応し、発現~分化が病気に対応すると考えられます。
腰痛に応用
アーユルヴェーダの健康観の【段階的な見方】を参考にして、腰痛について考えてみたいと思います(多少こじつけも混ざりますが・・・)
・健康
腰に不安が全くない。「腰痛?なにそ?」的な感じ。
・蓄積
進学、就職、転職、転居など生活環境が変わって座る時間が増える
・悪化
忙しくなり、生活の中で座っている時間の比率が高まる。
・拡散
身体を動かす時間が減り、腰や脚、背中に張りが出てくる。椅子から立ち上がる時、なんか足腰硬いな、と感じる。
・定着
お風呂入って寝ても多少楽になるが、スッキリしない。カラダ動かそうにも動かしにくい。
椅子に座っているだけなのに居心地悪く、もぞもぞ椅子の上で腰を動かしたくなる。
・発現
椅子に座っていると腰が痛くなる。立っていても腰が痛い。前屈すると腰が痛い・・・などなど
・分化
腰だけでなく、足にも痛みシビレが出てくる。下半身だけでなく、背中・肩もこっている感じがする。
ぎっくり腰になったり、坐骨神経痛、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症と呼ばれるような激しい痛みにおそわれるようになる (>_<)
私の例で恐縮ですが、私もサラリーマン時代、腰痛に悩まされた時期がありました。足がしびれたり、焼け付くように痛くなったり。
骨盤のバランスが崩れたせいか、鼠径ヘルニア(脱調)になり、手術を受けました(T_T) もう20年以上も前の話ですが・・・
肩こりに応用
もうひとつ、肩こりについてアーユルヴェーダの段階的な健康観を応用して考えてみます。
・健康
肩に不安が全くない。「肩こり?なにそ?」的な感じ。
・蓄積
勉強、趣味、仕事、家事で下を向かざるをえない。頭を支えるため、首肩の筋肉に負担が増え始める。
肩こりを感じても、はじめのうちはお風呂入って寝てれば翌朝には回復する。
・悪化
忙しくなり、下を向く時間がさらに増える。首肩の筋肉に負担が増える。
・拡散
身体を動かす時間が減り、首・肩・背中まで張ってくる
・定着
お風呂入って寝ても多少楽になるが、スッキリしない。カラダ動かそうにも動かしにくい。
・発現
いつも肩こり!! (>_<)
・分化
こりを通り越して肩が痛くなったり、首痛や頭痛になったりする。
人によっては四十肩・五十肩的に腕を上げると痛くなるほど肩周辺の筋肉が硬くなってしまう。
首の緊張が波及して顎の動きが悪くなる人も。
不調はコントロールできる
西洋医学的な「健康-病気」の二択だと、なかなか自分で対処しずらいと思います(いつの間にか、肩こりや腰痛に”なっちゃう”ので ^^;)
アーユルヴェーダ的な段階的な考え方をすると「いつの間にか」ではなく、「それなりに原因があって」身体の不調に襲われていると気づけると思います。
そして「それなりの原因」のうち何割かは自分でコントロールできるものだったりします(10秒でも20秒でも違う姿勢や動きをするとか)。
こういった見方・考え方をすると、身体の不調の何割かは自分でも予防できそうですね (^-^)
毎日の生活でお役立ていただけたら、と思います。
そうはいっても・・・
そうは言っても今のこの不調をなんとかしたい、という場合は整体を利用するのもひとつの方法です。
お気軽にご連絡ください (^-^)